下の句かるた

お正月の遊びといえば、北海道の下の句かるたを思い出します。

百人一首の下の句を読み上げて、下の句を書かれた木の札を取るというかるた。
取る木の札に書かれた文字は、ミミズ文書のようなつづけ字。
立派な書家の書かれた字なのでしょうが、かるたをし始めるような子供には読みにくい。

それで、下の句を読んで下の句を取ったって、百人一首の歌なんかまるで判りません。
しかも絵が描かれてなくて、字ばかり。
だから、夫と一緒になって関西に来た初め、テレビで「坊主めくり」というゲームをする番組があったのですが、それをみて初めて関西では昔から子供の遊びでそんなことをしていると知ったくらいです。

文学などまったく興味のない夫でも、百人一首の歌はすらすら言える。
作者の名前も判っている。
蝉丸を知らない人は関西にはおらんでしょ。
私は大人になるまで知らなかったよ。
文化の違いをつくづく感じます。
なにしろ北海道というか私の周囲では「長々し夜をひとりかも寝む」など、信じられませんでしょうが「し夜」をションと聞こえるようにわざと読み上げたりするので子供はみんな(私だけか?)、寝たものの夜中に起きて長々立ちションをしている歌かと思っていたのです(じつはこの「かも」というのも函館では男性自身を指す言葉だったりして、どうもそんなことでわざとションに聞こえるように言ったのだろうか)。
ひどい話です。

木の札も下駄の木を使っていて、一枚がかなり大きくて、取るときは両手を使って弾き飛ばしたりするので、怖いくらいの荒々しいゲームになります。

どうしてそうなったのか、まあ、北海道は開拓時代のころ紙は貴重で、木ならその辺の木のキレッパシを使えるというのでそうなったとか、しかしそれもほんとうのところは不明のようです。

常日頃、同じカルタをしたことがあっても、百人一首の全文を北海道の人はカルタで知る機会がないということに、憤りのようなものを感じていましたので、ちょっと書きました。
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テーマ : 日記
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

尾川裕子

Author:尾川裕子
大阪女性文芸協会代表
日本文藝家協会会員

「晴れたらいいね」というタイトルは、「毎日が明るい日であればいいね」と思う気持ちと主催している文学賞の応募者に「あなたの作品が受賞できたらいいね」という思いを重ねたものです。

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おしゃべりと食べることお酒を飲むことが大好きです。
文学だけでなく歴史オタクでもあります。
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