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無理に増やすな、縮めるな

前回と同じく、下読みで感じることを書きます。

応募作のなかには、
候補作になるほどの作品でも
(というか、これはむしろ上手な書き手に多いです)
登場人物の細かい部分の幾つかが、
どこか尻切れトンボになっていて
謎のまま終っているというような作品があります。

例えば、
あのお母さんは結局どこへ行っていたの?
突如出てくるこの意味不明の表現は何?
という具合に。

それらがあまりに多くて疑問ばかりが残る場合
作者に尋ねると
「実は130枚の作品を応募のために100枚に縮めました」
というようなことがよくあります。
縮めるときに作品の流れからどうしてもそれらの残骸まで消すことが出来なくて、そのために読者にとって理解の出来ない、引っかかる謎が生まれてしまったのでしょう。

「100枚以内」の規定に合わせ縮める場合
110枚までの物を整理し100枚に縮めるのはまだ簡単でしょうが
それ以上の作品をうまく縮めるのは、
私どものような新人賞に応募するような方にはむずかしいことかと思います。
締め切りにあわせ、手元にある作品をあわてて2、3週間で縮めましたという場合
とくに無理が生じ、バランスが悪くなってしまいます。
とてももったいないことだと思います。

それとまったく反対に、初めは4、50枚だった小説を
「規定100枚まで」ならばせめて90枚くらいには話を膨らませなければならない
と思い込んで応募される方も多いです。
そうした場合は、どの部分を膨らませるかと悩み、
その結果、たいてい主人公の恋愛関係や過去を挿入することが多いのですが、
これまた締め切りに間に合わせて無理した場合は
よくあるような男女の別れ、三角関係の挿入になってしまいがちです。
そんなにたくさん登場人物を入れたり物事を色々入れなくてもよいのに、
と思うことがよくあります。
それももったいないことだと思います。
誤解はなさらないでください。
私どもの規定の「100枚以内」には、
30枚40枚の作品も可、の意味が含まれています。

30枚でも、物足りないと思わせない作品はあります。
むしろ30枚、40枚だから成り立つ作品があるのです。

その見極めはむずかしいとは思いますが、
無理に延ばしたり、縮めたりはしないほうがよいです。

また、できれば手持ちの原稿を延ばしたり縮めたりするのではなく、
私どもの賞へ最初からターゲットを絞った作品を
応募していただけたらありがたいと思うのです。

まだ確定ではありませんが次回の公募の際には
規定の枚数を「80枚まで」にしようかという案が出ています。

どうも、無理に増やしたと思われる作品が多い気がするということで…。





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テーマ : 雑記
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

尾川裕子

Author:尾川裕子
大阪女性文芸協会代表
日本文藝家協会会員

「晴れたらいいね」というタイトルは、「毎日が明るい日であればいいね」と思う気持ちと主催している文学賞の応募者に「あなたの作品が受賞できたらいいね」という思いを重ねたものです。

応募希望者は「応募希望者へ」と「大阪女性文芸賞」のカテゴリをごらんください。

おしゃべりと食べることお酒を飲むことが大好きです。
文学だけでなく歴史オタクでもあります。
どうぞよろしく。

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