は~? 何それ、と思ったこと

2週間くらい前のことです。
あるテレビ局の方から突然電話がありました。
「詩人で20代のキレイな女の人を紹介して欲しい」ということでした。
しかも詩集を出していなくても、賞など獲っていなくても、無名で素人のような人でもまったくかまわない、とにかくTV映りのよい20代のキレイな女性というのです。
「詩人がいなければ短歌や俳句を作っている人でもいいです」と。

「ウチは小説の賞を主催していて、所属しているのはほとんどが小説を書いている者ですが、小説ならダメなのでしょうか?」
と言ったら、
「小説ではなく、詩か短歌か俳句の人。若くてキレイな人。収録が3日後なので急いで探している」
と言うのです。

よく聞けば、深夜番組で、お笑いの人たちが主になってあれやこれや言って面白おかしいカルタを作る(たぶんお正月番組でしょうか、分かりませんが)のだが、あまりにふざけすぎても番組として困るので、ところどころでマシなカルタの言葉を作れるようなキレイな若い女性に出て欲しいから、ということでした。
無名でも何でもいいというのは番組から出るギャラが少ないからなんだろうと思います。

一応、相手(ディレクターなのかADなのか、初めての方で、名前も結局判らずじまい)の携帯電話番号を伺って、明日までに誰か思いついたら連絡すると応えましたが、電話切ってから、だんだん怒りのようなものがわいてきました。

ところで、なぜ詩や俳句や短歌の人が必要で小説を書く人はいらないか、ですがお分かりになりますか?
これ、実は昔から言われていることで、答えは簡単なのです。
詩や俳句や短歌ならば、特に詩はそれで食べていける人はほんとうに限られているので、肩書きはわりと簡単に「詩人」とつけても問題が出ないのですね。
ですから最初は「詩人を」ということでした。
TVで映すとき「詩人俳人歌人」なら無名の新人であっても局として世間に許されるのです。
一応「文芸協会」と名の付くところに所属していたり、その関係者と交流のあるような方は、ド素人というほどでもなくちょっとはマシだろうからということで電話をよこしたんだと思います。
小説を書いている人で「作家」とTVで肩書きを付けられる20代のキレイな人はそうそうおりませんし、いても今回はギャラの問題で無理なのでしょう。

わたし個人はお笑い番組大好きです。
でもしばらく、何がキレイな20代の女性だ、文学なめるな、ふざけるな、と言いたい気分が続きました。
それでもって、哀しいのは、わたし、そういう話でも、世間に出して上げられる誰かいないかと、紹介できるような方を翌日まで一生懸命考えていたことでした。
代表としてのサガですね。

協会としては資金面で、厳しいことが続いております。
代表として、こっちのほうこそ、真剣に資金協力してくださるところを探さなくては…。




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テーマ : 日記
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プロフィール

尾川裕子

Author:尾川裕子
大阪女性文芸協会代表
日本文藝家協会会員

「晴れたらいいね」というタイトルは、「毎日が明るい日であればいいね」と思う気持ちと主催している文学賞の応募者に「あなたの作品が受賞できたらいいね」という思いを重ねたものです。

応募希望者は「応募希望者へ」と「大阪女性文芸賞」のカテゴリをごらんください。

おしゃべりと食べることお酒を飲むことが大好きです。
文学だけでなく歴史オタクでもあります。
どうぞよろしく。

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