30周年記念──神戸の夜

9月になりました。
私と夫の結婚生活が30周年をむかえます。
正式の入籍は9月11日ですが、その前に夫が8月末日に北海道にやってきてそのまま私を連れて9月初めに大阪へ帰り、それから一緒に暮らし始めたのが私たちです。
豪華な式などしなくて、私の親は「猫の子や犬の子をもらうように娘を持って行った」と夫を恨んでおりましたが、その後、「あのようなややこしい娘をもらってくれて、あのように娘にえらそうにされても、なおくっついていてくれるのはありがたい婿だ」と考えを変えました(たしかに)。
よく続きました。
お互いに。
それで私たちの結婚記念日はいつということなく、9月初めから11日までオールいつでも記念日っぽいのです。
11日は夫の母が「役場へ行って届けを出しましょう」というので私があわてて付いて行って入籍というような。ははは。

で、8月27日から昨日まで、そのアニバーサリーイベントとして避暑もかねて神戸のPホテルに2連泊してきました。
今回は夫の職場の互助会が企画したホテルプランを利用したのでしたが、イザ行ってみたらお部屋がちょっと古くてムードがなさすぎでした。
私としてはPホテルは気に入りのホテルで(いつもはリゾート感たっぷりの南館利用でお部屋の内装も新しくてきれいでしかも本館スタンダードとさほど変わらぬリーズナブルなお値段なので)、よもや本館スタンダードがそんなに古めかしいとは思いもしなかったのです。
プランの写真を見る分にはあまりわからなかったし(写真は撮る人がうまく写せばけっこうマシに見えるもの──って、私の講座のチラシの写真もよくそう言われる。あ、これは余談)。

それで、せっかくの30周年アニバーサリーはムードもクソもなく。まあ30年物の夫婦なので古い部屋で相応なのかもしれませんが、古い人間が中途半端に古い部屋にいたら相手がいっそう小汚く見えるだけでいけません。翌日さっそく部屋をかえてもらいました。

実は申し込んだ際に「あとお一人様プラス一泊千円で、20階以上の高層階の夜景が綺麗に見えるお部屋にグレードアップができます」と言われたのですが、べつに夜景がきれいに見えなくともいい、むしろ高層階は地震や火事の時にはより危ないじゃん、と思って断ったのでした。
(それに連泊だと合計プラス4千円になるから、それだけあったら生ビールならホテルで4杯、焼酎なら5杯飲めるもの。そのほうが私にとって夜景よりずっといいのです)
それで、それを思い出して「プラス千円で夜景の綺麗な部屋というのは内装も綺麗なのか? 今日宿泊の分は手配できるか?」と翌朝フロントに確かめたのですが、電話に出たフロント嬢は該当する部屋の空きはあるものの「お部屋が綺麗」とは言わずに「夜景が綺麗に見える高層階でリニューアルされたお部屋」と言うだけなのですよ。ちょっとあいまい。
私は「夜景は別に見なくていい、内装がきれいならそれでいいのですが」と確認の部分をしっかりしようと再度つめたのですが同じことを、ちょっとリニューアルを強めにフロント嬢は繰り返すのみです。
やっぱりあいまいだけれど、まあ、いいや、とにかくせっかくお金を出してホテルへ来たのだからすこしでも気分のいいところへ変えてもらおうと部屋を変えました。

今度は24階のフロア真ん中で、そのホテルは楕円形の筒になっている形のビルなので、フロア真ん中の部屋は端の部屋より広いのです(最初の日は端から2個目の部屋でその分広さも26㎡くらいと狭かった。真ん中は30㎡かな、南館はどの部屋も36㎡以上)。
椅子や机などが古いのを利用しているので、まったく綺麗という感じではなかったのですが、トイレとバスルームなどがとても綺麗になっていて、あと、カーテンやその他もまずまずムードがある綺麗なものでした。
まあ2千円かかったけれどそれなら満足、フロント嬢があいまいだったのは<客に期待されすぎてはいけない>ということだったのだということはわかりました(笑)。

さてさて、その日は神戸の三宮へ出て、ちょっと高級な居酒屋「城屋」に行って楽しみました。
(ここは一ヶ月前に某新聞社の神戸総局長に連れて行ってもらったお店で、日本酒と焼酎の種類が豊富でお料理もすばらしかったので、ぜひまたと訪ねたのでした。前日はホテル内の私の好きな「おでんの京和田」でこれまた焼酎片手にごきげんだった、私)。
チェンジした部屋が夜景が綺麗だというので、6時から8時くらいまで飲んで、その後は帰ってからお部屋で夜景を見ながらウイスキーでも飲みましょう、ということで私は控えめに「城屋」で焼酎2杯飲んだだけだったのに、どういうわけかホテルのシャトルバスに乗ったら気分が妙に悪くなって、まるで強いお酒を4、5杯飲んだように目が回って、お部屋に帰るなり、寝てしまいました。
それで起きたのが11時。
まる3時間着替えもせずにベッドで爆睡。
夫は一人で、夜景を見ながらウイスキーを飲んでいたそうで、「もう夜景どんどん灯が消えて寂しくなったぞ~」と。
あわてて、窓辺に行きましたが、はい、確かに、ちょっと寂しい夜景でした。

なんか、わたし「夜景は別に見なくてもいい」と言ったことのバチが当たったんじゃないかと思いましたね。ほんま。
やっぱ言霊の国にすんでいるのだから、熟慮して言葉は口に出さなくてはなりません。

ということで、30周年記念の夫婦のイベントは最後までムードもなく、食欲だけの珍道中で終わりました。

それにしても暑い毎日。
まいるな~。


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テーマ : 日記
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

尾川裕子

Author:尾川裕子
大阪女性文芸協会代表
日本文藝家協会会員

「晴れたらいいね」というタイトルは、「毎日が明るい日であればいいね」と思う気持ちと主催している文学賞の応募者に「あなたの作品が受賞できたらいいね」という思いを重ねたものです。

応募希望者は「応募希望者へ」と「大阪女性文芸賞」のカテゴリをごらんください。

おしゃべりと食べることお酒を飲むことが大好きです。
文学だけでなく歴史オタクでもあります。
どうぞよろしく。

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